格安物件と言って、真っ先に思い浮かぶのが、「いわく付き物件」。物件自体に問題はなくても、気持ち的に嫌な物件の事です。「事件(自殺・殺人・自然死など)があった」「幽霊が出る」「隣が墓地」「大家が変な人」といったパターンが多いようです。
ちなみに、このサイトは「いわく付き物件」や「事故物件」で検索していらっしゃる方も多くいるようです。でも、ここで物件を掲載しているわけではないので、探したい方は スマイティとか Suumoとか chintaiとか HOME'Sとか で検索してください。事故物件にどうしても入りたい方は、こういうデータベースサイトで地道に探すか、不動産屋と仲良くなって紹介してもらうほか無いと思います。
ただし、あくまで個人的な意見ではありますが、「いわく付き物件」に住んで家賃を節約することは、とても難しいと思います。家賃を節約するなら、風呂無しや築古など、物件の条件面で譲歩する方がてっとり早いと思います。
自殺・殺人・室内での自然死などがあった物件は、総称して事故物件といいます。要は、中で人が死んだ、ということです。
たまに、「なんでこんな安いんだろう」という物件を見つけたりします。ほとんどの場合は、日当たりが悪いとかいった物件自体の問題です。それでも、どうしても納得できないこともあります。
そういったとき、事故物件かどうかの見分け方は、不動産屋さんに直接聞いてみることです。ほとんどの場合、事故物件なら事故物件だと正直に答えてくれます。
事故物件は、賃料が安いので問い合わせが多い割に、なかなか入居者が決まりにくいです。だから、インターネットではあまり流通しません。
むしろ、たくさんの大家さんから物件を預かっているような大きい業者に飛び込んで、「事故物件紹介してください」と言ってみてください。運が良ければ見つかるかも知れません。
事故が起きた場合、起きていない場合に比べてその物件は大きく価値が下がる(「心理的瑕疵」がある)と認定されるます。そこで、不動産業者は客に事故があったことを説明する義務があります。事故物件だということを隠して入居させたら、業者に対して裁判を起こすことができます。売買物件だと、業者が損害賠償を払うケースは多数あります。
「どこからどこまでが事故物件で、どこから先はそうでないのか」という線引きは、とても難しいです。
昔に事故があったとしても、入居者が気づく場合と気づかない場合があります。
家族で入居していて死んだような場合、同じ集合住宅や近所の人が、物件で事故があったことを知っていたりします。事故物件の入居者は、入居後に近所の人から聞いてしまうかも知れません。事故があったことを隠してその物件に入居させていたら、業者にクレームがついて大変なことになります。
他方、一人暮らしでひっそり死んだような場合、不動産屋や大家しか事件を知りません。事件を隠して入居させても、ばれる可能性は低いです。
大家さんから預かった仲介物件の場合、賃料が下がって困るのは大家ですから、不動産業者が訴訟リスクをおかしてまで隠し通すメリットは小さいです。家賃を下げて入居者を募集し、事故があったことを告知します。
でも、業者が貸し主の場合、「事故があったけど、まずばれないだろう。」と考えて、隠し通す場合もあります。隠し通すことができれば、入居者も貸し主もどちらもハッピーです。
結局、気づかなければただの部屋です。ところが、知ってしまえば、気味が悪くて住めないのも無理はないです。
日本はこれだけ人口密度の高いんです。どんな土地や建物でも、時間をさかのぼれば1人や二人は過去に死んでいます。ましてや築年数の経った賃貸物件なら、過去の入居者の怨念までしみこんでいるでしょう。
霊の類と遭遇するのは、相対的なリスクだと割り切った方が良いと思います。
「窓を開けたら墓地・霊園」だと、忌み嫌う人も多く、賃料は安くなります。こういう物件は、結構多いです。
「家の前にお墓があるとお金が貯まる」という人もいるくらいですから、あくまで気分の問題だと思います。
気になるようであれば、不動産屋さんに「お墓近いですけど、すぐ退去する人が多いみたいな問題とか、ありますか?」と聞いてみましょう。過去の入居者の様子など、多少は教えてくれると思います。
私個人としては、日当たりも良いだろうし、むしろ狙い目だと思いますけど‥。
「何かが出る」といって、入退去が激しく、賃料の安い物件があります。
明らかな事件事故ではないので、告知義務が無い場合もあります。出るのか出ないのか確かめるには、実際住んでみるか、近所に聞き込みするほかありません。
大抵は、風や建物の音がしたり、壁の模様がそれっぽく見えたり、というだけなんでしょうが・・・。
また、築年数が古いと、過去に何人も住んでいたわけで、因縁が染みつくこともあるのでしょう。これはもう仕方が無いんで、霊感の強い人は、古い物件は諦めた方が良いのかも・・・。